今日は、最近読んだ本の中で、大変感銘を受けた稲盛和夫氏の『心。』についてシェアをしようと思う。
稲盛和夫氏といえば、京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者であり、JAL(日本航空)の再建の立役者です。
日本の経営者として、これほど日本人の心に浸透する経営をされている方はいないのでは、と感じるほどです。
本のレビューに入る前に、私が稲盛和夫氏の著書に触れることになったきっかけを書いておこうと思う。
京セラフィロソフィー、『生き方』との出会い
私が稲盛和夫氏の哲学、著書に触れることになったのは、実は新卒で入社したリフォーム会社でのことでした。
その会社では、稲盛和夫氏の京セラフィロソフィーや、船井幸雄さんの考え方など、日本を代表する経営者の思想を取り入れていました。
今思えば、新卒のタイミングで稲盛和夫氏の考え方、哲学に触れることができたのは幸運でした。2012年、『生き方』を手にとってから、7年の月日を経て、『心。』を読むこととなりました。
当時、『生き方』を読んだ時は、まだ若く、社会のこともわかっておらず、「真・善・美」の意味や、「どう生きるか」というテーマは深淵であり、十分に理解できていなかったと思います。
あれから、7年の月日が経ち、社会人経験、独立・起業を果たした今、稲盛和夫氏の言葉は胸に響いてきます。
すべての経営者・リーダー、日本人におすすめです。
『心。』には何が書かれているのか?
稲盛和夫氏の『心。』には何が書かれているのか?
それをこれから解説していきたい。
一言で言えば、この本には、人生哲学が詰まっている。
経営者として、リーダーとして、日本人として、人として。
すべての判断基準は「人として正しいか」
現代で失われた道徳や倫理観、良心に従うことなど、人としてどのように選択すべきなのか。稲盛和夫氏の経験をもとに、様々な角度から論じられている。
人とは、どう生きるべきなのか。古来、脈々と受け継がれてきた「道」がここにある。
私はそのように感じました。
『老子』や『七つの習慣』など、海外の本ではなく、「日本人としてどうあるべきか」という姿が浮き彫りになる一冊だと感じました。
以下に、特に心に響いた一節、表現を紹介していく。
人生のすべては自分の心が映し出す
いま多くの人たちに伝え、残していきたいのは、「心がすべてを決めている」ということです。
人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。
それは、この世を動かしている絶対法則であり、あらゆることに例外なく働く真理なのです。
したがって、心に何を描くのか。どんな思いをもち、どんな姿勢で生きるのか。
それこそが、人生を決めるもっとも大切なファクターとなる。心が現実をつくり、動かしていくのです。(p.14)
善なる動機をもてば、成功へと導かれる
いかに生きるかという問いは、すなわちいかなる心をもつかと同義であり、心に何を描くかが、どんな人生を歩むかを決定します。
純粋で美しい心をもって生きる人には、それにふさわしい、豊かで素晴らしい人生が開けてくるものです。
一方、自分だけがよければいいという狭量な思いや、人を蹴落としてでも自分だけが利を得ようとする邪な心をもつ人は、一時的に成功を収めることはあっても、やがては没落する人生を送ることになってしまいます。
中略
なかでも人がもちうる、もっとも崇高で美しい心ーそれは、他者を思いやるやさしい心、ときに自らを犠牲にしても他のために尽くそうと願う心です。そんな心のありようを、仏教の言葉で「利他」といいます。
利他を動機として始めた行為は、そうでないものより成功する確率が高く、ときに予想をはるかに超えためざましい成果を生み出してくれます。
事業を興すときでも、新しい仕事に携わるときでも、私は、それが人のためになるか、他を利するものであるかをまず考えます。そして、たしかに利他に基づいた「善なる動機」から発していると確信できたことは、かならずやよい結果へと導くことができたのです。(p.18)
もっとも深い”心”は宇宙へと通じる
美しく純粋な利他の心に基づいてよきことをなそうとするとき、なぜ物事はよい方向へと導かれ、運命が好転していくのかーその理由を、私はこのように考えています。
人の心の奥には、「魂」といわれているものがあり、そのさらに奥深く、核心ともいうべき部分には「真我」というものがある。それはもっとも純粋で、もっとも美しい心の領域です。
禅の修行をしていると、その段階が深まるにつれ、えもいわれぬ精妙な意識の状態に到達するといいます。それは静かで純粋な至福の境地というもので、すばらしい喜びに満ちている。それこそが真我であろうと思われます。
ふだん私たちはその外側に、「知性」「感性」「本能」といった心を幾重にもまとまってしまっていますが、だれもがその奥底に、この上なく純粋で美しい真我をもっている。利他の心、やさしく美しい思いとは、この真我の働きによるものです。
そしてその真我とは、万物を万物たらしめている「宇宙の心」とまったく同じものである、と私は考えています。
古来あらゆる宗教が語ってきたように、この世のあらゆるものは、宇宙の心というべき”たった一つの存在”が、それぞれに形を変えて顕現したものだといえる。
つまり、人の心のもっとも深いところにある「真我」にまで到達すると、万物の根源ともいえる宇宙の心と同じところに行き着く。
したがって、そこから発した「利他の心」は現実を変える力を有し、おのずとラッキーな出来事を呼び込み 、成功へと導かれるのです。
宇宙には、すべてのものを幸せに導き、とどまることなく成長発展させようとする意思が働いています。(P.27)
人生の目的は心を磨き、他に尽くすこと
これまで述べてきたことは、実に深淵な人生の真理というべきものですが、このことがわかると、私たちがなぜこの世に生を受け、人生を歩んでいくのがか、その意味もまた明らかになってきます。
人生の目的とは、まず一つに心を高めること。いいかえれば魂を磨くことにほかなりません。
ともすると私たちは、富を手に入れたり、地位や名誉を求めたりすることに執着し、日々自らの欲得を満たすために奔走してしまいがちです。しかし、そうしたことは人生のゴールでもなければ目標でもありません。生涯の体験を通して、生まれたときよりもいくばくかでも魂が美しくなったか、わずかなりとも人間性が高まったか。そのことのほうが、はるかに大切なことなのです。
そのためには、日々の仕事に真摯に取り組み、懸命に努力を重ねること。それによって心はおのずと研磨され、人格は高められて、より立派な魂へと成長を遂げる。
まずはそのことに私たちが生きる意味があります。そしてもう一つ、人生の目的をあげるとすれば、人のため、世の中のために尽くすこと。すなわち「利他の心」で生きることです。
自らの欲得を抑え、やさしい思いやりの心をもって、他のために尽くす。それもまた、私たちが命を与えられた大切な意味だといえるでしょう。
心を高めること、そして「利他の心」で生きることーこの二つは一体かつ不可分で、他のために尽くすことによってこそ心は研磨され、また美しい心をもつからこそ、世のため人のために働くことができるのです。(p.30)
稲盛和夫氏の『心。』を読んで
今回、稲盛和夫氏の『心。』を読んで、感じたことは、
今の世の中、現代の日本においてあらためて「心の重要性」が問われているということです。
宇宙の真理、人生の目的、利他。
このような人生の土台ともいうべき、人生哲学を学ぶ日本人が増え、世の中に貢献するリーダーが必要だとあらためて思いました。
すべての日本人、またひいては日本の思想を学ぶすべての人に推薦いたします。
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